2023年2月27日(月)
志摩市主催 志摩市介護サービス事業者連絡会共催 養介護施設従事者等向け虐待防止に関する研修会として
講演「対人援助職のストレスマネジメント」をオンラインにて行いました。
志摩市内の養介護施設従事者、その他介護保険事業や高齢者福祉事業に従事する87名の方がご参加下さいました。
対人援助職の方は職場内外の様々な場面で精神的なストレスを受けやすく、適切に対処しないと
心身の健康を崩し、支援サービスの質の低下や不適切ケアにつながる恐れがあるとも言われます。
今回は、ストレスマネジメントの基礎知識、対人援助職に起こりやすい共感疲労、燃え尽きについて知り
その対処や専門性を高める方法、そして組織の人間関係の重要性についてお話させて頂きました。
対人援助職としての心理面でのストレス対処法の話を聴けて、
普段感じていたことを言語化してもらえてよかったとご感想を頂きました。
対人援助の仕事を行う中、「共感疲労」があることが悪いことではなく
むしろ「共感疲労」はクライエントさんに心を添わせようとするからこそ生じるものでもあると思います。
そして同時に、この仕事には「共感満足」という側面もあります。
支援者としてクライエントさんに関わり続ける中、真摯な姿や本来のその人らしさに触れ
胸を打たれることも、相手の痛みにふと自身の心を振り返ることもあるでしょう。
支援者が燃え尽きないために自らの専門性を高め、このような喜びをもち
仲間と仕事を続けていければと思うのです。
私自身も対人援助職ですが、この仕事の方が息長く、より良く仕事を続けていかれる支援ができるよう
今後もこのような講演活動やスーパービジョン、個人セラピーの活動を行ってまいります。
ご参加くださった皆さまありがとうございました。